小泉 和彦 院長(医療法人 文光会 小泉クリニック)のインタビュー

医療法人 文光会 小泉クリニック 小泉 和彦 院長

医療法人 文光会 小泉クリニック 小泉 和彦 院長 KAZUHIKO KOIZUMI

東京医科歯科大学医学部を卒業後、東京女子医科大学の循環器内科へ。その後あらためて母校の大学の第二内科に入局し、消化器疾患を中心に経験を積む。大学病院や関連病院で診療にあたった後、1997年より『小泉クリニック』の院長に。2013年「医療法人文光会小泉クリニック」法人化し改称(相鉄線「星川駅」より徒歩3分)

父と同じ医師になり消化器内科を専門に経験を積む

父が開業医をしておりましたので、私はその背中を見て育ったといいますか。小さな頃から医師になるものだと思っていましたし、小学校の文集にも「医師になる」と書いていたようです(笑)。ほかに興味をひかれるものもありませんでしたし、迷うことなく、疑うことなくこの道へ進んだという感じでしょうか。
東京医科歯科大学卒業後は東京女子医科大学の循環器内科に入局したのですが、これは当時心臓を悪くしていた父が女子医大でお世話になっていたことがきっかけでした。約1年にわたって貴重な経験を重ね、その後は母校の大学に戻って肝臓、胃や大腸の病気を診る消化器内科を専門にするようになりました。茨城、神奈川、静岡など各地の関連病院で診療にあたるほか、肝炎の研究に携わっていた時期もありました。

2代目院長として地域に根ざした診療を続ける

大学病院に在籍するなかで内科認定医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医の専門医資格を取得し、こちらに戻ってきたのは1997年でした。その後総合内科専門医や肝臓専門医、アレルギー専門医の専門医資格も取得し、私が院長になったのを機に施設名を『小泉医院』から『小泉内科・胃腸科クリニック』に改め(平成25年法人化に伴い『小泉クリニック』に改称)、この建物で診療するようになったのは1999年です。自宅兼診療所のような形で父が診療を始めたのが1953(昭和28)年でしたから、もう70年近くこの地域の医療に携わっていることになりますね。
来院される患者さんは胃腸まわりの症状で受診される高校生からご高齢の方まで幅広く、中には開業当初からのお付き合いという患者さんもいらっしゃいます。私はそうした患者さんのお悩みにしっかりと向き合いながら、一人ひとりに適した治療や検査をご提案したいと考えています。日常的な病気の治療にあたるのはもちろん、内視鏡検査や各種健診によって病気の早期発見に努め、地域のみなさまの健康を見守っていきたいですね。

消化器疾患のスペシャリストとして質の高い医療を提供

私が消化器病や消化器内視鏡の専門医であることから、患者さんからも腹痛をはじめとした胃腸系の症状をご相談いただくケースが多いでしょうか。春先や夏の終わりなどの季節の変わり目になると、胃腸の調子を崩される方も少なくないようです。また、私が持つ専門医資格の中でも肝臓専門医の数は限られているため、健診で数値の異常を指摘された方が相談にいらっしゃることもあります。たとえば当院で導入している超音波(エコー)には肝臓の硬さを測定できる機能が付いており、一口に“脂肪肝”といっても肝硬変への進展が考えられ急いで治療したほうがよいのか、体重をコントロールすることで症状の改善が期待できるのかといったことを判断することが可能です。
診察の際に心がけているのは、患者さんがおっしゃりたいことをしっかりと把握することです。たとえばひと昔前ならお薬の数も少ないですから、糖尿病の方には「Aというお薬を処方して食事指導をする」といった治療がスタンダードでした。これに対して生活スタイルや行動パターンが多様化した現在では、教科書通りの治療がうまくいくとは限りません。患者さんをプレイヤー(選手)とするならば、私たち医師はコーチのような役割を担う必要があるのです。患者さんのモチベーションを維持しながら、いかに治療というトレーニングをこなしていただくのか……。患者さんの気持ちをくみ取る姿勢、寄り添う姿勢を忘れずに、その方に適した解決方法をご一緒に考えたいと思います。

できるだけ痛くない・苦しくない検査を提供したい

私はこれまでに上部内視鏡(胃カメラ)検査をのべ7,000件、下部内視鏡(大腸カメラ)検査をのべ2,000件あまり経験してきており、当院においても完全予約制にて内視鏡検査を行っています。内視鏡検査はがんの早期発見・早期治療に非常に有効な検査ですから、一人でも多くの方に受診していただきたいというのが私の願いです。
近年、胃がんは「治るがん」になりつつあるといわれています。一方の大腸がんは日本人の死亡率で上位なのに対して便潜血検査の受診率は40%ほど、恥ずかしさなどから大腸カメラ検査を受ける方も少ないのが現状です。この背景には「恥ずかしいから」という理由のほかに「苦しいから」「つらい思いをしたから」といった過去のトラウマもあるようです。当院ではそうした患者さんにも安心して受診していただけるように、できるだけ痛くない・苦しくない検査を行うことを心がけています。

地域のみなさまへメッセージ

病気の治療は私たち医師が無理やり押し付けるものではなく、患者さんとの共同作業で計画を立てていくものです。たとえば糖尿病患者さんに対して「運動してください」と言っても受け入れてもらえないかもしれませんが、患者さんご自身が「運動する喜び」に目覚めたなら、面白いように数値が改善していくものです。数値がよくなったから頑張る、頑張ったからまた数値がよくなる……私はそんな理想の解決策をご一緒に探したいと思っています。
当院では、腹痛をはじめとした消化器系の症状に幅広く対応するほか、1か月近く治まらない長引く咳(咳喘息)についても専門的な治療をご提案することができます。何かお困りのことや気になる症状がみられましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

 

※上記記事は2022年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

医療法人 文光会 小泉クリニック 小泉 和彦 院長

医療法人 文光会 小泉クリニック小泉 和彦 院長 KAZUHIKO KOIZUMI

医療法人 文光会 小泉クリニック 小泉 和彦 院長 KAZUHIKO KOIZUMI

  • 出身地: 横浜市保土ケ谷区
  • 趣味: テニス・ゴルフ
  • 好きな作家: 司馬遼太郎・池波正太郎
  • 好きな音楽: ジャズ
  • 好きな映画: 『スターウォーズ』『ジブリ作品』
  • 好きな言葉や座右の銘: 「にんげんだもの」(あいだみつを) 「はたらくとは傍(周囲)が楽になること」(山本有三)
  • 好きな場所: 厳島神社・戸隠神社・箱根神社・星川杉山神社

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