鈴木 元晴 院長(診療所スカイ)のインタビュー

診療所スカイ 鈴木 元晴 院長

診療所スカイ 鈴木 元晴 院長 MOTOHARU SUZUKI

埼玉医科大学を卒業後、産婦人科の医師として経験を積む。周産期医療や生殖医療に幅広く携わった後『診療所スカイ』へ。2017年に院長の職を引き継ぎ、現在に至る。(最寄り駅:相鉄線「和田町駅」・横浜市営地下鉄ブルーライン「三ツ沢上町駅」)

産婦人科を専門に経験を積み、父の後を引き継ぎ2代目院長に

父方と母方の祖父、そして父も医師でしたから、小さな頃から「いずれは自分も医師になるのかな?」と考えていました。漠然とした思いのまま中学・高校と過ごしていましたけれど、やはり最終的に選んだのは医療の世界でした。私が埼玉医科大学に入学するのと前後して父がこの診療所を開き、一方の私は大学を卒業した後も母校の大学病院や大学院でお世話になりました。

大学にいた頃は産婦人科を専門にしており、お産や不妊治療、生理や更年期をはじめとした女性のヘルスケアなどさまざまな分野を経験しました。また免疫学の研究室に籍を置き、母体と胎盤の間の免疫メカニズムを研究していた時期もありました。その後『診療所スカイ』の一員となったのは2016年のことで、その翌年には父から院長の職を引き継ぎました。これまでどおり日常的な病気をご相談いただくのはもちろん、女性特有の症状についてもしっかりと診療していきたいと考えています。

「SKY」に込められた思いを受け継ぎ、地域の方々を支えていく

私の父が『診療所スカイ』を開設したのは1997年、診療所に併設する形で介護老人保健施設を開設したのが1999年でした。ここは駅から少し離れた丘の上で、父が最初にこの場所を訪れたとき空がぽっかりと開けていたそうなんですね。緑に囲まれたこの場所で、一人ひとりの患者さんの声にゆっくりと耳を傾けながら診療していきたい――そんな父の想いがこの診療所の原点でした。

『診療所スカイ』という名前には、父が見た青空になぞらえて3つの理念が込められています。Sは英語の「slowly」で、患者さんのお話をゆっくりお聞きするということ。Kは「kindness」、優しく・親身になって対応すること。そしてYは「yourself」、患者さんやご家族を含めてあなた自身を大切にしますという私たちの姿勢をあらわしています。私は院長になると同時に父の代からの患者さんやこの理念を受け継ぎました。小さなお子さんからご高齢の方まで、地域に暮らす方々が安心して生活できるように、精一杯サポートさせていただきたいと思っています。

日常的な病気から女性特有の症状まで幅広いニーズに応えたい

『診療所スカイ』では私の専門分野である産科・婦人科に加えて内科や小児科など幅広く診療しています。ご高齢の方では脂質異常症や糖尿病をはじめとした生活習慣病の管理であったり認知症のご相談であったり、若い世代の女性から生理にまつわるお悩みをご相談いただくことがあったり。妊婦健診や各種健康診断などを行っていることもあって幅広い年齢層の患者さんがお越しになります。そのため私の代になってから院内に少々手を入れて、診察室の入り口を広げるなど車いすをお使いの方もスムーズに移動できるよう配慮しました。

私がこちらで診療するようになり、かぜや腹痛など日常的な病気のご相談に加え、女性特有の症状にもしっかり対応できるようになったことで、より多くの患者さんのお役に立つことができているのではないでしょうか。たとえば月経困難症(生理痛)であれば低用量ピルを使って症状をコントロールすることができますし、必要があればピルに加えて漢方薬を処方することも可能です。それぞれに異なる症状やライフスタイルに合わせて、その方に適した治療方法をご提案できますので、つらい痛みは我慢せずにご相談いただきたいと思います。

患者さんと同じ目線で考え、一人ひとりに適したアドバイスを

患者さんがお話になることをゆっくりとお聞きして、親身になって対応する――。これは当院の理念でもあり、私自身も常に患者さんと目線を合わせてお話するようにしています。単に目線の高さを合わせるのではなく、患者さんのお気持ちに寄り添い、ご一緒に考えながら、その方にとって一番よい治療法を見つけたいと思っています。

私は地域のかかりつけ医として、どんなささいなことでもご相談いただきたいと考えています。たとえその場で解決できなくても、他の医療機関へご紹介したり、連携して治療にあったったり、何らかの解決方法をご提案できるはずです。また介護老人保健施設を併設していることもあり、医療だけでなく介護の面でもアドバイスを差し上げることができるでしょう。婦人科を受診したついでにご両親の介護についてご相談いただいてもよいですし、病気のことに限らず日常生活のお悩みをお話くださっても大丈夫です(笑)。何か困ったときには「まず相談してみよう」と、そんなふうに思っていただけたら嬉しく思います。

地域の皆様へメッセージ

大学で産婦人科を専門にしていたこともあり、こちらで診療するようになってから新たに学ぶことも多くありました。実際に患者さんを診るなかで勉強させていただいたおかげで今の自分があると思っています。そうした思いがあるからこそ、患者さんへのご恩返しの意味を込めて今も日々自己研鑽に努めているところです。この地域に長くお住まいの方が最期のときまで安心して過ごせるように、新たに誕生した命が健やかに成長するように、医療と介護を通じて地域のみなさまの暮らしを見守っていきたいと考えています。バリアフリー設計の建物には6台分の駐車場を備え、最寄り駅やバス停からは事前予約にて無料送迎も承っています。車いすをお使いの方もお気軽にご相談ください。

 

※上記記事は2022年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

診療所スカイ 鈴木 元晴 院長

診療所スカイ鈴木 元晴 院長 MOTOHARU SUZUKI

診療所スカイ 鈴木 元晴 院長 MOTOHARU SUZUKI

  • 出身地: 神奈川県
  • 趣味: バイク、筋トレ、スキー
  • 好きな本: 日経ヘルスケア
  • 好きな音楽: 邦楽、ジャズ、SOIL & "PIMP" SESSIONS
  • 好きな映画: ジブリ映画
  • 好きな言葉や座右の銘: 『反省はしても後悔はするな』
  • 好きな場所: 石川県輪島市

INFORMATION