天然温泉 満天の湯 三村 安広 支配人 YASUHIRO MIMURA
2005年6月にオープンした『天然温泉 満天の湯』で支配人を務める(相鉄線「上星川駅」南口を出てすぐ)
2005年6月にオープンした『天然温泉 満天の湯』で支配人を務める(相鉄線「上星川駅」南口を出てすぐ)
『天然温泉 満天の湯』がオープンしたのは2005年6月のこと。オーナーはもともと捺染業(なっせんぎょう)をしていたと聞いています。染め物では水を使いますから、そのために井戸を掘っていたところに「温泉が出た」ということらしいんですね。
私がここでお勤めを始めたのは2009年のこと。大枠でいえば、施設がとどこおりなく機能するよう全体に目を通すのが私の仕事ですが、人手が足りなければ“塩”を運んだりもしますし(笑)、「満天」のことであればなんでもやる、というスタンスです。
オープンは朝の6時。夜は25時まで。時間帯によっても変わりますが、あらゆる年齢層の方にまんべんなくご利用いただいています。早朝などはご高齢の方が多い印象もありますが、週末になると若年層の方も少なくありません。上星川駅から歩いてすぐと立地に恵まれていることも大きいのでしょうね。
お湯を楽しみに来られる方がメインですが、お食事処として利用される方もおられます。当施設は入館制度ではありませんから、例えば、お風呂を利用せずとも食事ができるのも特徴の1つです。ランチのみ、夜のお酒のみ、という方もたくさんいらっしゃいますね。お食事はグランドメニューに加え、月替り、季節ごとのメニューもございますが、変わらず最も人気があるのが「うどん」です。やはり気軽に食べられて、親しみやすい面があるのではないでしょうか。
最近ではランニングステーションとしてのご利用もあります。ロッカーで着替えてから出発し、戻ってからお風呂に、という形ですね。様々な形でのご利用に応えていける施設でありたいですね。
炭酸泉に抽出した漢方エキスが入った和漢炭酸湯が人気です。少しぬるめのお湯でゆったりと入っていただけます。温泉は大小織り交ぜ、18種類のそれぞれ特徴の異なるお湯がございます。選択肢が多いものですから、様々なお客様に楽しんでいただけているのではないでしょうか。
昨今はサウナブームも手伝い、サウナを利用されるお客様の比率が高くなっていると感じています。サウナも塩サウナから高温サウナなど、数種類ありますが、当施設のサウナの大きな特徴がオートロウリュウです。ロウリュウとは、熱い石に水をかけ、湯気や蒸気を周囲に分散させるもの。こちらでは30分毎に自動でロウリュウがおこなわれています。いわゆる高音サウナと比較しますと、湿度がありますから呼吸もしやすいですし、多くの方にご満足いただいています。
繰り返しになりますけども、多様な選択肢をご用意することで、多くの方のニーズに応えていけていると考えています。
お客様の“かゆいところ”にいかに手が届くお声掛けができるかどうか、ということが常に念頭にあります。例えば、お客様が濡れたタオルをお持ち帰りされようとしているとしましょう。そう見てとれたら、すぐさまビニール袋をお持ちする。小さなことですが、そういう部分だと思うのです。「トイレはどこですか?」と尋ねられたら、「あちらです」で済ませるのではなく、近くまでご一緒して「こちらです」とご案内する。大それたことをする必要はなく、従業員1人ひとりが気づいたことをさりげなく実行する心がけが大切です。
私たちはサービスを提供しているのであって、その意味では従業員1人ひとりが「商品」という発想もできます。お客様に「誰々さんと話したくて来た」と思っていただけるような接客を目指したいものです。そのためには、まず従業員が幸せでなくてはなりません。楽しく仕事ができているからこそ、自然と笑顔が出てくると思いますから。お客様はもちろん、当施設に関わる人すべてが笑顔でいられるような施設を目指していきます。
『天然温泉 満天の湯』は上星川のシンボルとなれるようこれまで頑張ってまいりました。「毎日行きたくなるお風呂屋さん」。地域の方々にそう思ってもらえるよう、これまでもこれからも精一杯力を尽くしてまいります。
※上記記事は2023年2月に取材したものです。
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