羽畑 憬 代表（KEI（ケイ）ピアノ教室)のインタビュー

幼少期からピアノ一筋で音大に。

3歳からピアノを始めて、そこからずっとピアノ一筋。自分に合っていたんでしょうね。最初は姉がやっていたから、という理由でしたけど、全く嫌々な気持ちはなく自主的に習い続けて、小学生のときには音楽大学に行きたいと思っていました。将来はピアノの先生になるんだろうなと想像していた通り、大学卒業後は大手の音楽教室でピアノを教えることに。その後、わりと早めに結婚したんですけど、嫁ぎ先でピアノ教室を開校。ピアノ講師としてはもう20年以上ですね。22年に静岡から横浜、天王町に移転して、新たにこの「KEIピアノ教室」を開くことになりました。

教材に頼らず好きな曲をレッスン

今は対面とzoomを使ってのオンライン、両方でレッスンを行っています。静岡の教室の生徒さんが残ってくれたのもあって、オンラインが中心ではありますが、今後は対面レッスンを増やしていきたいなと思っています。当教室の特徴は、弾きたい曲でレッスンすること。日々の勉強や仕事、家事の息抜きや合唱コンクールの伴奏をやりたい、好きなポップスや、クラシックを弾きたいといった個々の目的にあわせて、弾きたい曲を練習してうまくなることを目指すようにしています。弾きたい曲と言っても、最初から難しいものに挑戦しても嫌になってしまうと思うので、練習すれば弾けるものに私がアレンジして楽譜をお渡しすることもあります。そこにプラスして基礎、教材ができるようであればそこで練習を重ねていただくこともありますし、私が作っているオリジナルの初心者用の教材を使っていただくことも。やっぱり楽しく弾くことが一番ですから。“音楽”なので、気楽に向き合っていただきたいなと思っています。

褒めることを大事に

未就学のお子さんから大人まで、生徒さんの年齢層はかなり幅広いですね。保育士さんもいらっしゃいますし、70～80代でも始めていただけると思っています。マンツーマンの個人レッスンですので、それぞれ目標にあわせた細やかな指導をしているのも強みだと思います。また、レッスンではしっかりと褒めることも大切にしています。「弾けなかった」とレッスンに来る生徒さんも多いんですけど、それを自覚しているということは少しでもピアノに向き合ったということ。それで十分なんです。弾けてないね、ダメだね、ではなく、少しでもできたことがあればそこを褒めるように心がけています。ちょっとした成功体験が大事ですから。自分でもピアノの先生って特殊だなと思うんです。15年通っていただいている生徒さんもいて、そうなると親みたいな気持ちにもなり、習い事のなかでも長いお付き合いになるのがピアノの先生なのかなと。その分、責任も重大だと感じています。私は脳トレピアノの資格を取得していますが、そこには非認知能力（点数にできない能力）を高めるカリキュラムがあるんです。そういったものも活用しながら、ピアノだけでない部分も高めるお手伝いができたらと考えています。

生徒さんのご両親もサポートしたい

お子さんの生徒さんには、ご両親、特にお母さんともしっかりと向き合いたいなと思っています。自分も男の子ふたりの子育てを経験してきたので、共感できる部分がたくさんあるんですよね。私、昔はわりと厳しいママだったんです。でも、長男が破天荒で自由な子で、勉強も全然やらないし(笑)。当時は結構口うるさく言ってしまっていたけど、中学生くらいかな。長男を見ていて、なんとなく「この子は多分大丈夫だな」と思ったんです。自主的に勉強はしてくれないけど、ルールに反するような本当に悪いことは絶対にしない。そういう信頼を感じることができたので、息子に謝ったんです。「私も子育てが初めてだったから、周りにあわせなくちゃ、普通にさせなくちゃと思って、それを押し付けてたよね、ごめんね」って。そのとき、長男はあまりピンと来てなかったみたいなんですけど、そのあとから関係性がガラッと変わったんです。信頼があるから私もドンと構えていられたし、息子もいろいろと話してくれるようになったんですよね。それこそ彼女ができたから、失恋したまで(笑)。当時の私のように悩んでいるお母さん方に、そういった経験を持つ私だからこそピアノを通じてサポートしたいなと思っています。ママが幸せなら家族みんな幸せなので。

オリジナル曲もストリーミングで配信中

お子さんはもちろん、大人から、70代.80代の方にもピアノを楽しんでいただきたいです。最近ストリートピアノも流行っていますけど、一緒に弾きに行く企画とかも面白そうだなと思っています。お子さんたちと高齢の方がピアノを通して交流できる場所も作りたいなという野望も持っています。人生一度きりですし、この曲弾いてみたいな、好きな曲をピアノで弾けたら素敵だなとか、少しでも興味を持っているなら気軽に始めてみていただきたいです。オンラインレッスンでしたら、時間に縛られないというメリットもありますし、体験レッスンも行っていますのでお気軽に！

※上記記事は2023年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。