岸由紀子店長 & 田村美穂副店長（ヘアー＆リゾートグランジ北山田)のインタビュー

ヘアー＆リゾートグランジ北山田岸由紀子店長 & 田村美穂副店長 YUKIKO KISHI & MIHO TAMURA

「カッコいいな」という憧れから、アシスタント・スタイリストを経て店長に

【岸由紀子店長】私は高校3年生の秋までバドミントンの部活ばかりしていて、将来について深く考えることがなかったんですね。何となく「結婚式場で働きたいな」と考えていたのですが、その一方で、美容師さんの仕事も「カッコいいな」と思っていました。小さなころからお人形さんの髪の毛を編み込みにしていましたし、テレビドラマの影響も大きかったですね（笑）。そしていざ、自分の進路を決めるとなったとき、「ブライダル関係に就職したら、美容師にはなれないよ」とアドバイスされまして。将来どのような道をたどるにしても、まずは美容師の免許を取らなくてはと思い、専門学校に通うことを決めました。
専門学校を卒業した後は、東京への憧れもあって用賀のサロンでお仕事をはじめました。その後、都筑区中川の『GLUNGE』の一員になり、アシスタントを経てスタイリストデビューし、副店長も務めました。北山田の『ヘアー＆リゾートグランジ北山田』へは2008年のオープンとともに移り、出産・育休などを経て、現在は店長としてお客さまの素敵な笑顔が見られるように頑張っています。

美容師は転職。美的センスと接客スキルをいかして美容の世界へ

【田村美穂副店長】私は学生のころに見たテレビドラマに影響を受け、ずっと「ホテルマンになりたい」と思っていました。お客様をおもてなしするサービスマンになりたくて、専門学校の入学案内を手に入れるなど準備を進めていたんです。ところがそんなとき、「部下にリストラを言い渡すことができない」思い悩んだ父が、自分から会社を辞めてしまったんですね。そうした状況を前にして、私は自分も家計を支えなければと学校の就職室に相談に行きました。そのとき目に入ったのが「美容業」の求人で、就職担当の先生にお願いするとすぐに面接日が決まり、そこからはもう何かに導かれるようにして物事が進んでいきました。
思えば私は子どものころからオシャレをするのが好きでしたし、アルバイトをしていた飲食店で「社員にならないか？」とスカウトされるなど、接客業には向いているようでした。高校卒業とともに就職した美容室でお仕事をしながら、自分で少しずつ専門学校の学費を支払って。お金がなくて思うようにオシャレができず、いつもお腹を空かせている状態でしたけれど（笑）。何とか3年間頑張って、美容師免許を取得しました。カツカツだった日々も今では懐かしく思いますし、私にとって美容師は「転職」だと思っています。

働く人も、訪れる人も。サロンに集う全ての人が笑顔になれる雰囲気づくりを

【岸由紀子店長】ひと口に「美容室」と言っても、それぞれにスタイルやコンセプトが異なりますけれど、私たちのサロンの特徴を挙げるなら、ここに集う人すべてが「笑顔になれる」というところでしょうか。プライベートでは主婦である私をはじめ、サロンで働くスタッフは女性ばかりで、来店なさるのもほとんどが女性のお客様。みなさまに笑顔になっていただくためのサービスや技術をご提供するのはもちろんですが、イキイキと働く私たちをご覧になって心まで元気になってお帰りいただけたら嬉しいです。

【田村美穂副店長】
私も店長も学生時代は飲食系のアルバイトをしていましたけれど、美容師も同じサービス業ですから、やはり接客が好きで人が好きでなければできない仕事だと思います。サロンでご提供しているメニューの価格は、格安カットのお店に対抗できるようなものではありませんが、技術や接客のクオリティ、ゆったりくつろげる空間などがみなさまにご支持いただいているのだと思います。

毎日頑張っている方々に、ほっと安らげる時間をご提供したい

【岸由紀子店長】カットやカラーなどの施術を行う際に心がけるのは、1つ1つ丁寧に、そしてスピーディに。お客さまは大事な時間を割いてご来店くださるわけですから、あらゆる面でご満足いただけるように心を配りたいと思っています。1回限りのお付き合いではなく、一人ひとりのお客様と長くお付き合いさせていただけるように。そうしていつか、家族ぐるみのお付き合いをさせていただくのが理想ですね。

【田村美穂副店長】
私としてはやはり、常に笑顔でいることを忘れないようにしています。私自身が笑顔で楽しくお仕事をしていれば、お客様も自然と笑顔になってくださるもの。お客様やスタッフ間のコミュニケーションを大事にしながら、居心地のいい空間づくりを心がけたいですね。毎日忙しく頑張っている方々に、心から安らげる時間をご提供することも、私たちの大事な役目だと思っています。

最後に地域の皆様にメッセージをお願いします

【岸由紀子店長】私は、中川のサロンで働いていたころから数えるともう15年ほど『GLUNGE』で仕事をしていることになるでしょうか。最初にお会いしたときはまだ小学校に上がる前のお子さんだったのに、今はすっかり大きくなって「中学生になりました」と報告してくださるお客様もいらっしゃいます（笑）。地域密着型の美容室と言いますか、これからも地域のみなさまに「また来たい」と思っていただけるようなサロンでありたいと思っています。

※上記記事は2020年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。