西澤 正行 代表（ひのき酵素温浴 もぐりん)のインタビュー

ひのきのおがくずと酵素で、60℃の自然風呂！？

神奈川県に数えるほどしかない、「ひのき酵素風呂」を扱うお店です。「いったいどんなお風呂？」と思われる方も多いと思います。人が横たわれるほどの大きなひのきの浴槽に、植物性の酵素とひのきの「おがくず」が入っていて、それらを発酵させることで熱を生み出します。おがくずを身体に被せるような形で入っていただくのが、ひのき酵素風呂です。

サウナや岩盤浴のように電気や機械の力を借りて温めるのではなく、自然熱で60℃ほど温度が上がります。一般的なお風呂と比べるとかなり熱そうな印象を受けられるかもしれませんが、意外にそこまで熱くないんですよ。少し熱めのお湯に入っているくらいの感覚です。それでも酵素風呂から出た後は一日中ポカポカし、身体の芯まで温まるのを感じていただけると思います。ひのきの香りにはリラックス効果もあり、森林浴のような効果を感じていただけます。

酵素ドリンクを飲んだあと、ひのき酵素風呂へ！

そもそも私たちの体内では、多くの酵素が働いています。食べ物の消化や吸収を助けたり、細胞の分解を促したりなど健康維持のためには必要不可欠なものです。ただ、残念ながら酵素は年齢とともに減少してしまいます。そこで当店では、皆さまの体内にある酵素をより活性化させるために、「酵素」ドリンクを飲んでいただいてから酵素風呂に入っていただきます。使用している酵素ドリンクは、「スーパーオーダカ」。この酵素ドリンクは50種類の野菜や果物、野草から作られており、腸内環境を整える働きがあるんです。当店のお風呂の中にも、同じ酵素を贅沢に混ぜ込んでいます。

酵素風呂に入る際は、木綿でできたフード付きのウェアを着用いただきます。入浴中はスタッフがお客様のご体調を確認しつつ、冷たいタオルをお顔に当てたり、オプションの「酵素パック」などを行います。20分ほど浸かっていただいたあと、シャワーを浴びていただくという流れになっています。通う頻度としては2週間に1回ぐらいの方が多いですね。お値段は1回4,400円で、お得な回数券もご用意しています。

ストレスが吹き飛んだ、酵素風呂との出会い

なぜ酵素風呂の専門店を開業したかといいますと、私自身が酵素風呂に救われたからです。以前、銀行員として17年ほど勤めていました。バブル期に入社しましたが、バブル崩壊後はその処理に追われる生活が続いてしまい……。そのため徐々にストレスが溜まり、精神的にも肉体的にも調子を崩していったのです。「この仕事を続けていて、幸せになれるのだろうか？」と虚しさを感じましたね。

その後銀行を退職し、フットケアのセラピスト養成所で働くことになりました。そこで、運命の出会いといいますか……。酵素風呂に出会ったんです。初めて酵素風呂に入ったときの衝撃は、忘れられません。ずっと感じていたストレスから一気に解放されたのです。そのときふと、「私と同じようにストレスに悩んでいる人が、たくさんいるんじゃないか」と思ったのです。それがこのお店をオープンするきっかけになりました。

酵素足湯をクラウドファンディングで

酵素風呂は、温度を高める関係でとても深い箱のような形をしています。そのため、身体の不自由な年配の方にとっては、なかなか入りづらいというお声もありました。そこで、「酵素足浴」を作りました。体温が上がり、免疫力アップにも繋がりますので、冷え性の方にぜひ試していただきたいです。

近日には、「酵素足湯セット」をレンタルできるクラウドファンディングを企画する予定です。会社の福利厚生や老人ホームに、酵素足湯を使っていただきたいですね。

ひのきのおがくずを使ったSDGs

週に1回はひのきのおがくずを入れ替えるので、使用済みのおがくずがたくさん出るんです。それをただ廃棄してしまうのではなく、畑の肥料として農家の方にお渡しする活動を行っています。酵素をたっぷり含んだおがくずを肥料として撒くと、野菜や果物がびっくりするほど大きく育つんです。それに通常よりも長く収穫でき、味もいいと農家の方に喜ばれています。

最近では、市川 海老蔵さんがテレビやYouTubeで「酵素温浴は、地球に優しい健康法である」と語ってくれていました。また、日本テレビから取材協力があり、当店の酵素風呂と酵素足浴を番組の中で紹介して頂きました。

近年、持続可能な社会を創っていく「SDGs」への関心が高まっています。こうした環境への取り組みにも力を入れていくことが、今後大切になってくると思います。これからも多くの方の健康と美容をサポートし、地球環境にも貢献できるように行動していきたいです。

※上記記事は2021年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。