星川レオン動物病院 山口 真院長 MAKOTO YAMAGUCHI
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。きち動物病院、きりがおか動物病院では、犬猫をはじめ、うさぎやフェレットの診療だけでなく、子犬子猫の救命に携わり、獣医師として様々な経験を積む。2014年、星川駅近くに星川レオン動物病院を開院。うさぎやフェレット特有の病気にも対応。頼れるホームドクターとして信頼を集める。
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。きち動物病院、きりがおか動物病院では、犬猫をはじめ、うさぎやフェレットの診療だけでなく、子犬子猫の救命に携わり、獣医師として様々な経験を積む。2014年、星川駅近くに星川レオン動物病院を開院。うさぎやフェレット特有の病気にも対応。頼れるホームドクターとして信頼を集める。
父の仕事の関係で、幼少期にマレーシアに住んでいた時期に、当時飼っていた犬が毒ヘビから私を守ってくれたことがありました。後になってそのことを父に聞かされ、動物に対する親近感を持つきっかけになりました。その後、引越しを繰り返しながらも、ハムスターやうさぎと共に暮らしていたので、子どもの頃から動物に触れる機会はとても多かったように思います。飼っていた動物が病気になる、亡くなるということを経験し、小学生の頃には自分自身で動物を診られるようになりたいと思うようになり、もともと興味のあった医療で大好きな動物と関わることのできる獣医師の道を目指しました。日本大学生物資源科学部獣医学科卒業後、藤沢のきち動物病院でうさぎや犬猫の診療など5年間様々な診療に携わりました。きち動物病院は、大学時代に飼っていたうさぎが斜頸という首が曲がってしまう病気で治療をしてもらったことがきっかけとなり、勤務医として吉本院長の元でうさぎの扱い方をはじめ、幅広く勉強をさせてもらいました。その後、子犬子猫やフェレットの診療を得意とする緑区のきりがおか動物病院に3年間勤務しました。こちらのクリニックでは、ペットオークションで取引をされる前の子犬子猫の治療をする機会が多く、通常の飼育下では診ることのない感染症など、救命処置もおこなってきました。生まれたての小さな命を活かすために必要な血管の確保など、細かなテクニックを身につけ、フェレットの診療経験も積みました。これからの経験を経て、獣医師として自分らしいスタイルで診療をおこなうため、2014年、星川駅近くに星川レオン動物病院を開院。動物のライオン(ラテン語で「レオン」)が好きだということと、ライオンラビットという品種のうさぎを飼っていたことから、星川レオン動物病院と命名しました。
当院では、犬、猫、うさぎ、フェレット、ハムスター、モルモットを対象に幅広い診療をおこなっています。こちらの地域に犬猫とお住いの飼い主さんに多くご利用頂いています。うさぎの診療を得意とするクリニックで経験を積んできたこともあり、うさぎの診療は全体の半数以上を占めます。犬猫同様のレベルまで、うさぎを専門的に診療できる医師はまだまだ多くないので、遠方からうさぎの診療を求めてお越しになる飼い主さんが多く、フェレットに関しては専門店などからご紹介で来院されるケースも。フェレットは、犬猫やうさぎに比べ飼育頭数が少ないので、受診件数自体は多くありませんが、それでも一日に1~2件以上は診療をおこない、細かい検査や手術にも対応しています。
当院は、一緒に生活をしている小さな家族の健康をサポートし、何かあった時に対応できる窓口として一次診療をおこなっています。町のお医者さん(ホームドクター)としてできることは、症状を見逃さずに正しく診断をすることだと思っています。受診の際には、気になる患部だけを診るのではなく、ルーティーンとして、眼、耳、口の中、リンパ節、脱水の症状の有無、心臓の音を聞くなど、全身のチェックをおこないます。視診、触診、聴診、匂いなどの通常の身体検査から得られる情報は多く、例え症状が出ていなくて、元気そうに見えても、潜在的にある疾患は症状が進行していきますので、見逃しのないよう、飼い主さんや動物自身が気づいてないことに、一早く気づきお伝えできるよう心がけています。身体検査で気になる症状が見つかった場合は、より専門的な検査をご提案しています。特に、以前勤めていたクリニックでは、子犬子猫の先天性疾患を調べる検査を数多く経験していたことから、心臓の雑音の聞き分けを得意としています。犬は心臓病が多いので、早期発見が大切です。犬猫だけでなく、どの動物にも共通して言えることですが、受診の度に身体検査をすることで早期発見に繋がります。症状がでる前に、症状が悪化する前に対応できることは沢山あります。飼い主さんが後悔しないためにも、早めにできることをしておくことが一番で、そのためにも定期的に動物病院にかかり、できれば血液検査、レントゲン検査をおこなうことをおすすめしています。うさぎは、2ヶ月に1度の爪を切るタイミングで健診をするのが望ましく、ご自宅で爪切りができる場合でも3~4ヶ月に1度は身体検査をおこなうと安心です。うさぎやフェレットに関して、定期健診の必要性を認識されている方はまだまだ多くはないので、なるべく多くの飼い主さんに周知していきたいと思います。
うさぎの診療で力を入れていることの一つに、「毛球症(もうきゅうしょう)」があります。年2回の換毛期のタイミングに毛を飲みこんで腸閉塞を起こし、1~2日で亡くなってしまうというケースがよくあります。うさぎは犬猫と違い嘔吐ができない生き物なので、毛が詰まってしまうことで胃拡張を起こし最悪死に至ります。緊急性が高く、1日様子を見ようと思っていたら助けられなかったということも。ペットフードを食べられなくなり、排便ができなくなってから、6~12時間以内に受診をし、正しい処置をおこなえば救命できる可能性が高く、普段から毛玉の排泄を促すサプリメントを与えるなど腸閉塞を起こさないための予防法もあります。あまり認知されていない病気なので飼い主さんは注意が必要です。4歳以降のフェレットは、三大腫瘍のリンパ腫、インスリノーマ(膵臓の腫瘍)、副腎の腫瘍が見つかりやすいので、健康診断を定期的におこない、血液検査、レントゲン検査、エコー検査をすることをおすすめしています。難しい病気なので、全てが全て完治できるものではありませんが、早めに見つかれば早めに治療をおこなえますので、その分長く一緒に過ごすことができます。犬猫はうさぎやフェレットと比べると、定期検査の重要性についてある程度ご理解頂いていますが、最近は、マダニによる犬から人への感染死亡例もありますので、しっかり予防をする必要があります。また、シニア期に腎臓病を患う猫は多く、特に8~10歳になったら血液検査、糖尿検査をおこない、早めに治療をすることで、数年単位で寿命が伸び、生存年数が変わることもあります。動物自身のためにも、飼い主さんのためにも、普段から身体検査をおこなうことが大切です。
近年、医療機器の進歩は目覚ましく、エコーの性能は格段に良くなっています。最新のエコーを使用することでこれまではっきりと分からなかった体内の状況を詳しく調べることができるようになりました。最新のエコーを導入していて、検査経験が豊富な獣医師であることが、正しい診断ができるかどうかの分かれ目と言えますので、クリニック選びは慎重におこなう必要があります。当院では、犬猫のみならず、うさぎやフェレットの診療経験も豊富な獣医師が対応していますので、気になることは何でも質問して頂きたいと思います。飼い主さんは不安を抱えてお越しになるので、一番不安に思っていることは何か丁寧にお伺いし、お話に耳を傾け、お悩みが解消できるよう、誠心誠意対応をしています。動物に対しては、できるだけ怖がらせないように、触れるときは「これから触るよ」と声をかけて、動物も安心できる診療を心がけています。小さな家族と飼い主さんの生活をサポートすべく、今後も更なる医療レベルの向上を目指し努力を重ねたいと思います。
予約が先まで埋まってしまい、飼い主さんにご迷惑をおかけしていますが、獣医師やスタッフの体制を整え、最新の医療設備を導入し、今後は更にスムーズな対応ができるよう努めてまいります。当院は、「救命」を最優先に診療をおこなっています。状況によっては、ご予約をしていてもお待ち頂く場合もありますが、緊急を要する動物やその飼い主さんのお気持ちをご理解頂けると幸いです。動物の急な症状で受診を希望される場合は、まずはお電話でご連絡をお願いします。
※上記記事は2019年10月に取材したものです。
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