和田耳鼻咽喉科 和田 廣己 院長 HIROMI WADA
1954年東京都荒川区生まれ。山形大学医学部卒。同大学医学部附属病院、横浜市立大学医学部附属病院、神奈川県立子ども医療センター、神奈川県立足柄上病院の勤務医を経て89年、「和田耳鼻咽喉科」開院。神奈川県耳鼻咽喉科医会理事、横浜市耳鼻咽喉科医会常任理事、保土ケ谷区医師会副会長。
1954年東京都荒川区生まれ。山形大学医学部卒。同大学医学部附属病院、横浜市立大学医学部附属病院、神奈川県立子ども医療センター、神奈川県立足柄上病院の勤務医を経て89年、「和田耳鼻咽喉科」開院。神奈川県耳鼻咽喉科医会理事、横浜市耳鼻咽喉科医会常任理事、保土ケ谷区医師会副会長。
開院する前は計11年間にわたり、4つの総合病院に勤務し、耳鼻咽喉科の専門医として経験を積んできました。勤務先は大学附属病院や神奈川県立病院などいずれも公的な医療機関です。開院は1989年。保土ケ谷区にクリニックを構えたのは、勤務医時代にここに住み、愛着があったからなんです。当院は、患者さまの声に耳を傾け、分かりやすいご説明をし、ご納得を得られる医療を心掛けています。「ベーシックな診療を堅実に」がモットー。基本的に臨時休診などはせず、地域の「掛かりつけ医」としての責任を果たそうと努めています。長女も当院の勤務医として従事していますので、繁忙期を中心に、2人体制で手厚く対応いたします。
鼻の症状で来院される患者さまの中で、圧倒的に多いのが花粉症などのアレルギー性鼻炎です。抗アレルギー剤の内服薬や点鼻薬の投与が一般的ですが、薬を飲んでいるうちは効くけど、やめたら症状がまたぶり返してしまうのが弱点ですね。そこで近年、根本治療として注目されているのが「舌下免疫療法」なんです。アレルギーの原因となる抗原を体に取り込んで慣れさせて、アレルギーを減らす治療法です。アレルギー反応を起こさない程度に弱い花粉を抗原として、定期的に体内に吸収し、体を徐々に慣らしていくんです。抗原は錠剤になっていて、舌に挟み込んで口の中で溶かします。これを3年程度続けると、体質改善が図られ、効果が表れます。効果は4~5年は続きますし、人によっては完全に治ります。花粉症は「文明病」と言われ、花粉の飛散量の増加に加え、食卓の西洋化によって、日本人が栄養価の高い食事を摂るようになったことも原因に挙げられています。高タンパクの食べ物はアレルギー反応を引き起こしやすいと言われていますので、栄養のバランスの取れた食事を心掛けましょう。もっとも「ものは考えよう」で、アレルギーになるということは免疫力が高い証拠で、健康だとも言えるんですよ。免疫力が落ちれば、肺炎や新型コロナウイルス感染症で重症化する場合があります。コインの裏表と同じで、物事には良い面と悪い面があるんですよね。
耳の症状では、「耳鳴り」を訴える方が多いですね。高齢化に伴って、一定程度、避けられない症状です。耳鳴りは年齢的なこともあって、完全に食い止めるのは難しいんですよ。ある意味、耳鳴りを受け入れて、「慣れる」ことに切り替えることも必要なんじゃないでしょうか。「折り合いをつける」と言うか、「上手に付き合う」と言うか。「目の敵にして治そう」と思わない方がいいのかもしれませんね。
当院では耳鼻咽喉科の開業医では珍しく、予防接種にも対応しています。横浜市医師会で予防接種を担当した時期があって、専門知識を身に付けたことがきっかけでした。「インフルエンザ」「肺炎球菌」「BCG」「B型肝炎」「2種混合」「4種混合」「みずぼうそう」「日本脳炎」「風疹」「子宮頸がん」と幅広く取り扱っています。新型コロナ感染拡大後はコロナワクチンの接種も行っています。耳鼻科は子どもの患者さんが多く、予防接種との親和性は高いんです。予約不要ですので、予防接種をお考えの方は、気兼ねなくご相談ください。
当院は地域の健康増進に真摯に取り組んでおります。患者さまに寄り添った診療を心掛け、問診や診察にも最善を尽くして、気軽にご相談いただけるクリニックづくりを目指しています。手術室も備えていますので、鼻腔粘膜焼灼術などの手術にも対応します。保土ケ谷医師会の要職を務め、医療を通じた地域貢献にも積極的に取り組んでいます。休日・夜間診療を担ったり、市民向けの公開講座に講師として出向いたり。地元の小中高5校の校医も引き受けています。地域医療の向上を目指し、スタッフ一同、皆さまのご来院をお待ちしております。
※上記記事は2022年7月に取材したものです。
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