松原 明 院長（松原歯科医院)のインタビュー

オールマイティーに対応できる地域密着型の歯科医院

小さいころから手先が器用だったこともあり、歯科医の道を志すようになりました。教えてもいない細かい作業をパパっとやってしまったこともあり、祖父から「歯科医が向いているんじゃない？」と言われたこともきっかけだったかもしれません。大学卒業後に勤務した大学病院で総入れ歯の治療を専門に学び、その後、妻との結婚を機にこの地に松原歯科医院を開業しました。当院の強みは、オールマイティーに対応できること。特に今は、即時荷重インプラントと顎顔面矯正という小児矯正に力を入れています。

スピーディーで安心な即時荷重インプラント

インプラントには様々な方法がありますが、当院で行う即時荷重インプラントは低侵襲、体への負担（侵襲）が少なく短期間で治療が終わる安心で安全なインプラントです。例えば、半年から1年かかって完了するコースと2カ月、3ヵ月で済むコース。どちらを選びますか？といったら皆さん、早い方を選びますよね。一般的なインプラントだと、治療を始めて最終的に人工の歯を装着するまでに１～２年ほど。最近では、より短期間で治療できる方法もありますが、数回の手術が必要になったりと、患者さんの負担が大きい。そういった負担の軽減を目指した治療が即時荷重インプラントです。条件によって多少期間は前後しますが、最終的な歯の装着までも8〜12週ほど。従来のものより短期間で治療が完了します。
抜歯したその日にインプラントを埋入して仮歯を入れられるので、硬いもの以外なら噛むことができるのも即時荷重インプラントの特徴です。従来のインプラントだと高齢者になればなるほど、ちゃんと噛める状態になるまで時間がかかりますし、患者さんのQOLも下がる一方。ですから、即時荷重インプラントでは噛む機能の早い回復を目指すだけでなく、患者さんの環境を崩さずに治療を完結させることを目指しています。また、自分は即時荷重インプラントの発展と普及をめざす「ILSC即時荷重研究会」に立ち上げ当初から参加。現在は理事職を務めています。

お子さんが健やかに成長できる顎顔面矯正

そして、もうひとつ注力しているのが子どもたちに向けた顎顔面矯正治療です。言葉が硬いので、何をどうするんだろうと思われる方も多いかもしれませんが、顎の骨全体を理想的な成長曲線へと誘導していくという矯正法です。矯正には歯を動かして歯並びをよくする、というイメージがあるかと思いますが、顎顔面矯正治療は発育期、3歳くらいから12、3歳の骨格が変わる、骨が成長する時期に顎の骨全体にアプローチするもの。最近は顎が小さいお子さんが増えているように感じていますが、顎が小さいと歯が生えるスペースが足りずに歯並びが悪くなる可能性が高いんですね。顎の成長を促す顎顔面矯正治療で顎を広げてあげれば、歯がきれいに並び、それによって顎の位置関係も改善されます。永久歯が生えるときにもズレが生じることも少なくなります。歯並びが悪かったり、顎が小さいお子さんは喉や鼻に影響が出てきます。鼻詰まりや口呼吸になったり、いびきをかいたり。そういったお子さんは眠りが浅く、睡眠不足から十分な成長ができず、全身の健康にも悪影響が出やすいと考えられています。子どもの人生に大きく関係する顎顔面矯正治療について、もっと多くの親御さんに知ってほしいと思っています。

健康な歯を保つために

2022年で31年目に入りますが、開業当時から30年近く通ってくださる患者さんも多くいらっしゃいます。「同じ歯医者さんに20年通っている」と話すと「そんなに悪いの？」と言われることもあるようですが、今の時代はメンテナンスを目的に、お気に入りの美容室に通うような感覚の方も少なくありません。もっと多くの方に、そういった認識を持っていただけたらいいなとも思っています。歯医者に苦手意識を持つ方もいらっしゃいますが、悪くなってから行くから嫌な気持ちになるんですよね。定期的にチェックして、健康な歯を保ち続けること。やっぱり患者さんが自分の歯で健康でいらっしゃること。それが一番ですから。

コミュニケーション重視の診療を

当院は、コミュニケーション重視の診療を提供しています。患者さんに対しておもてなしの心も大切にしていますし、自分自身はオールマイティーに対応できるよう、研鑽を続けていかなければいけないと常に考えています。知識があっても実際に技術を提供できなければ、意味がないですから。今、力を入れている即時荷重インプラントや顎顔面矯正も時代が変わった結果、新たに出てきたもの。患者さんにより良い治療を提供するため、日々勉強を重ねています。セカンドオピニオンではないですが、例えばインプラントでも他院では難しいと言われたものでも当院なら可能というケースもありますので、いろいろな先生のお話を聞いて、よりよい治療法を決めていただきたいとも思っています。情報は多い方がいいですから。まずは、気軽にご相談ください。

※上記記事は2022年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。