いきいき杉山クリニック 杉山 肇 院長 HAJIME SUGIYAMA
島根医科大学(現:島根大学)卒業。横浜市立大学医学部付属病院、済生会横浜市南部病院、厚済会旭病院等に勤務。2009年に『いきいき杉山クリニック』を開院(相鉄線「星川駅」より徒歩8分、相鉄線「天王町駅」より徒歩8分)。
島根医科大学(現:島根大学)卒業。横浜市立大学医学部付属病院、済生会横浜市南部病院、厚済会旭病院等に勤務。2009年に『いきいき杉山クリニック』を開院(相鉄線「星川駅」より徒歩8分、相鉄線「天王町駅」より徒歩8分)。
初めは歯医者さんに憧れていました。ご近所に、予防歯科を強く推してらっしゃる先生がいらしたのです。その時代に「病気にならないこと」を考えているということに心を動かされたんですね。そして高校生になって具体的に進路を考えるようになり、担任の先生から「全身を診れたらもっといいんじゃないか」とアドバイスを受け、今の道を目指すようになりました。
大学卒業後は循環器内科を専門として、以来、研鑽を続けてきました。学生時代、私はサッカー部で、いわゆる運動部のノリが好きだったのです。みんなで協力して練習に励み、終わったらさっさと解散、みたいなところですね。循環器内科にも似たようなものを感じたのです。例えば急病の患者さんが運び込まれてくると、その場にいるグループ全員で治療をし、また次に備える。そのリズムを心地良いと感じたのでしょうね。それから、循環器は他の内科分野と比べ、結果がすぐに出るという面があります。心筋梗塞の患者さんも、治療が終わればすぐに「安心ですよ」とその日のうちに伝えることができますよね。結果がすぐに出るということも、私の性分に合っていたのではないでしょうか。
2009年に『いきいき杉山クリニック』は開院いたしました。それ以前、私は鶴ヶ峰にあった厚済会旭病院に勤務していました。そちらの患者さんから「開業するなら近くで」と希望されたことが1つ、加えて、自宅から通える範囲ということで、この地での開業を決意したのです。
「それは僕の専門じゃないからわからない」。よく聞く話ですが、それだけは避けたいと思ってきました。私が開業を意識したのは、実際に開業する10年近く前のこと。「わからない」を避けるため、それからは循環器のみならず、幅広い知識と技術を得るため、様々な場所に身をおいてきました。
敷居の低い、気軽になんでも相談できる場所。私が開業医はそうあるべきと考えるようになったのは、志半ばで医師の道を断念せざるを得なかった父の影響かもしれません。話を聞いてみると、父がなりたかったのが、そうした町医者であり、家庭医だったのです。これからも地域にとってより良い家庭医となれるよう、精進を続けてまいります。
病院勤務時代、「こんなこと聞いていいのかしら?」と迷っていると患者さんからよく話を伺っていました。あるいは、「専門外だからわからない」と言われ、途方に暮れたということもしばしば。それに応えるのが、開業医の仕事だと思うのです。
専門の先生や病院の先生のおっしゃったことが間違っているわけではありません。ただ、忙しいあまり言葉が足らず、結果として患者さんの誤解を招いている面は否定できないでしょう。その疑問に1つひとつ丁寧にお答えし、ギャップを埋めていくのが私たちの役割と認識しています。
ですから、「先生さー」と声をかけ、悩みを打ち明けてていただけると嬉しくなります。なんでも話していただけ、たとえ当クリニックで解決が難しいことでも、他医療機関を含め、必ず道筋をつけて差しあげられるようしていきたいですね。
一般内科として採血やレントゲンは当然のことながらおこなえますし、循環器の分野としては、24時間ホルター心電図や自分で記録がとれる携帯の心電図計も導入しています。それから、これはもともと好きだったということもありますが、エコー検査は力を入れています。エコー検査では、自分で気がついていなかった心筋梗塞が判明することもありますし、最近多くなっている心不全や弁膜症などがわかることがあります。心不全や弁膜症が目立ってきた理由としては、寿命が延びた分、どうしても動脈硬化が進んでしまいがちなことが関係していると推測されます。
動脈硬化は、心筋梗塞や狭心症の原因となります。そうした患者さんが運び込まれてくると、“詰まったら開ける”という手技を繰り返していたことがあります。もちろんそれは必要な治療ですし、当時は大きなやりがいを感じていました。ただ、それが繰り返しになってきますと、患者さんも辛いですし、私としても疑問を感じるようになっていったのです。その行き着いた先として、毎日毎日の診療で、動脈硬化の原因を1つひとつコントロールしていくことが何よりも重要と考え始めたのです。それは地味な行為かもしれません。ですが、多くの方を病気から守ることができる、最善の医療と考えています。
胸痛と動悸。循環器にかかわる症状としてはこの2つにご注意ください。特に、その症状が繰り返す場合には注意が必要です。症状そのものが数秒や数日で終わったとしても、症状が続いた場合は是非ご相談ください。
誰に相談していいものかわからない、といったこともあるかと思います。それを聞くのが私たちの役目と心得ていますので、是非お話をお聞かせください。そのすべてを当クリニックで完結できるとは言えませんが、あらゆる分野の専門家につなげることも、私たちの役割と認識しています。おひとりで悩まず、どうぞ気軽にご相談ください。
※上記記事は2022年8月に取材したものです。
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