吉田 雅伸 院長（吉田クリニック)のインタビュー

町のかかりつけ医として父母から続くクリニック

当院は両親が昭和54年に保土ヶ谷区星川の現在地に開院し、2022年で43年目になります。町のかかりつけ医として、 長年地域の皆様に支えられてまいりました。 私は長男として、両親の仕事姿の背中を見て育ちましたので、 自然と医学を志すようになりました。東京医科大学を卒業し、 母校の大学病院で研修中に患者さんの急変時に素早く冷静に対応する循環器内科の先輩医師に憧れて、母校の循環器内科へ進みました。 心臓救急のため、駆け出しの頃は夜間でも頻繁に病院に駆けつける日々でしたが、その頃の研鑽が今の仕事の礎になっております。その後は母校の大学病院で病棟を管理する立場となり、 また臨床研究のために国内外の学会で発表する機会に恵まれました。 その後は循環器を離れ、 学生時代から興味のあった免疫学が深く関わっているリウマチ膠原病の診療にも携わりたいと、一念発起。東京の三井記念病院で数年にわたりじっくりと研鑽を積み、 様々な患者さんを担当しました。

地域医療に貢献しつつ、 専門医療を提供

2020年4月から、私が当院の院長として戻ってきました。 それを機に、老朽化していたクリニックの建物をリニューアル致しました。高齢の患者さんも多い地域ですので、車いすでそのまま入れるようにバリアフリーに、ゆったりと落ち着いて診察を受けていただきたいと内装も明るい雰囲気になるようにこだわりました。絵画をたくさん飾っているのは、絵画好きの母のこだわりです。現在はそんな母とともに、丁寧な問診や診察を心がけるとともに、患者さんへの適切な向き合い方を日々模索しながら診療を行っております。

保土ヶ谷区医師会としての志

以前、父が保土ヶ谷区医師会長をしていましたので、よく一緒に医師会の会合にでかけ仲間の先生からのお話を聴いていたこともあり、昔から医師会を身近に感じておりました。当院の院長として、星川に戻ってきた以上はいずれは保土ヶ谷医師会にも貢献できればと考えております。
当院は以前より慢性疾患を抱えた高齢の患者さんが多く通院されております。親子で、またお孫さんまでにわたり通院して下さる方も多くいらっしゃいます。 私が小さい頃によく遊んで頂いた方が患者さんとして通院して下さることは､とても嬉しいこと。定期的に患者さんの顔を見て、病気のことはもちろんですが生活や家族関係、今悩まれていることやお仕事のことなど、さまざまなお話をしながら近い関係を築いていけることにもやりがいを感じております。医療技術が進歩するなかでも一番大事なことは時代に関係なく、誠心誠意患者さんに向き合うこと。父と母が実践してきた丁寧に時間をかけて問診し診察することを心がけています。

内科からリウマチ膠原病、循環器内科、皮膚科まで

当院は内科全般をはじめ、 自身の専門であるリウマチ膠原病、循環器内科に特に力を注いでおり、一般的な皮膚科にも対応しております。リウマチ膠原病は難病も多く、医療機関も少ないため、どこに相談したら良いか悩まれる方もおられると思います。当院でも膠原病ではないかと不安に思われる中年の女性の方も多く、遠方から来られる方もいらっしゃいます。膠原病は倦怠感、関節痛、皮疹、紅斑、筋肉痛、筋力低下、手足が白くなる、目や口が乾くなど、症状が多彩で、初期では他の病気と見分けがつかないことも多いため、症状が継続している方は悩まれないで、一度ご相談下さい。関節リウマチは血液検査では判別できない早期の診断に関節エコー検査を駆使し、総合的に診断しており、最新の生物学的製剤治療も多くの方が治療されております。大きな病院は通院が大変という方は、ぜひ当院にいらしてください。また、精密検査が必要な場合は、適切な専門病院へご紹介致しますので、気になることがあればご相談いただければと思います。

循環器系の検査機器も充実

当院は循環器の検査も心臓超音波検査、 ホルター心電図等の検査など必要な検査機械が整っているのも強みのひとつです。循環器と深く関係する睡眠時無呼吸症候群の検査まで対応しております。危険な心臓病をいかに早く診断するかが大事ですので、一刻を争う心臓病診断のため、診断精度を上げる努力をし、緊急を要する場合は迅速に専門病院に紹介させていただいております。一般内科からリウマチ、循環器内科、健康相談まで。身体のことを何でも相談できるホームドクターで在りたいと思っています。ぜひお気軽に来院ください。

※上記記事は2022年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。