白木 幹 院長（オーサムデンタルクリニック)のインタビュー

父の影響とお遍路さん経験で歯科医の道へ

父が歯科医師でクリニックを開業していたので、その影響が大きかったと思います。父の仕事を見て、自分も感謝されるような先生になりたいなと。でも、実は歯科大に進学したときはそこまで強い思いは持ってなかったんです。ほかにやりたいこともなかったので、父と同じ道に進むのもいいのかなという気持ちでしたが、大学時代に行ったお遍路さんの経験で考え方がガラッと変わりました。四国を一周、88カ所巡るのに1カ月半くらい。その旅の間、考える時間がすごくたくさんあって、やっぱり自分は歯科医になりたいと心が決まりました。当時は、寝袋を持って野宿するのが基本。四国の方は皆さん優しいので、使っていない物置を貸してくれたりもありましたが、普通に公園で寝たり、夜中ずっと歩いていたり。大変なこと多かったなと思いますが、自分のなかの変化は大きかったですし、それがなかったら歯科医師にはなっていなかったかもしれません。自分の人生を決めた大事な経験でした。

明るい雰囲気の院内を目指して

大学を卒業後は横須賀のクリニックに勤務し、そこでの院長経験を経て、22年8月に歯科医師の妻と「オーサムデンタルクリニック」を開院。明るい雰囲気にしたかったので、受付と待合エリアはハワイのカフェっぽいイメージに。受付のライトは僕が選んだのですが、江の島のブランドのもので気に入っています。自動釣銭機を導入しているのも特徴的です。歯科医院では珍しいかと思いますが、自分が患者さんの立場だったら楽だなと思うし、受付スタッフの負担も減らせるのかなと考えています。設備的にも、口腔内スキャナーなどを完備していますので安心して来院いただけると思います。

気軽に相談できるクリニックに

基本的には一般歯科診療ですが矯正もインプラントも、歯に関することなら何でもご相談いただければと思っています。難しいケースは専門の先生をご紹介しますが、気になったときに気軽に相談できるクリニックでありたいなと思っています。僕自身は取り扱ったケースも多いので矯正に力を入れていますが、副院長でもある妻は補綴科という、かぶせ物や入れ歯の専門で大学での研究や大学病院での診療も行っています。患者さんに向き合うときに大事にしているのは、お話をよく聞くこと。今、何に困っているのか、どういう治療を希望しているのか。僕らが望む治療だけで進めてしまうと患者さんが通いづらくなってしまうと思いますし、強い口調で指導したりすることもありません。患者さんのためになることは何か、それを第一に考えて診療しています。

ファミリーでも気兼ねなく通えるのもポイント

地域柄、ファミリーで来てくださる方が多い印象もあります。お子様の矯正のご相談をいただくこともありますが、お子様の矯正というのは成長していく過程でかみ合わせが悪くならないように誘導していく、予防的な意味合いが強いものです。口腔内を見てみないと分からないことも多いですが、早めに始めた方がいい場合もありますので、少しでも気になることがあるならご相談いただきたいです。僕自身、お子様には結構好かれるタイプじゃないかな、と思っているので（笑）。その点も安心してお任せいただきたいです。

痛みがないときが来院のベストタイミング

歯科医院に来るときは痛みがあるときだけ、と考える人もいらっしゃるかもしれませんが、むし歯や歯周病は痛みなく進行してしまうことも少なくありません。久しぶりにクリーニングに来たらむし歯が進行していた、という方もよくいらっしゃいます。高齢の方になればなるほど、悪くなっていることに気付きづらくなりますので、ぜひ痛くないときに来ていただけたらと思います。クリーニング希望です、とご予約いただければ、全体的にチェックさせていただきます。将来的には、審美・ホワイトニングの＋αとして美容系の施術にも力を入れていきたいとも考えていますが、まずは認知度を上げていくことが目標です。地域の皆さまが気軽に来られるようなクリニックを目指したいと思っています。

※上記記事は2022年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。