元氣堂針灸院 田辺 義典 院長 YOSHINORI TANABE
山梨県出身。鍼灸学校在学中、中医学的な考えにもとづく鍼灸治療を志す。上海中医薬大学、北京中日友好病院において、鍼灸の臨床研修を経験したのち、2005年に元氣堂針灸院を開設。現在は毎年夏に鍼灸学生を対象にした漢方セミナーを開催、啓蒙活動を行い治療家育成にも注力する。(相鉄線 天王町駅から徒歩約5分)
山梨県出身。鍼灸学校在学中、中医学的な考えにもとづく鍼灸治療を志す。上海中医薬大学、北京中日友好病院において、鍼灸の臨床研修を経験したのち、2005年に元氣堂針灸院を開設。現在は毎年夏に鍼灸学生を対象にした漢方セミナーを開催、啓蒙活動を行い治療家育成にも注力する。(相鉄線 天王町駅から徒歩約5分)
治療家の道に進んだのは、20代後半のとき。最初は手に職をつけたい、という単純な動機でしたが、学び始めたらやることが多すぎて。自分の余暇もひたすら勉強。それが今もずっと続いている感じです。鍼灸の専門学校を卒業後、臨床研修を経て2005年に「元氣堂針灸院」を開設しました。
当院の特徴は、隣に薬店があること。漢方と鍼灸は中医学が軸になっているので、同じ世界なんですよね。疾患によって、ではありますがお互いにサポートしあえるところが特徴だと感じています。症状やご希望があれば漢方薬も使っていただいています。僕自身は、肩こりや腰痛といった痛みの改善のほか、内科的な疾患、婦人科系の病気や慢性的な胃腸の不調を抱えている方のお手伝いがしたいと考えています。鍼灸にもいくつか流派がありますが、僕が学んだ流派は中国の昔ながらのやり方に重きを置いているもの。その勉強を続けているうちに、西洋医学での快方が難しい症状も鍼灸でよくなる可能性があるのではないかと思います。個人差もあり、難しいところもありますけど、慢性的な胃腸の不調や腎炎などにはお灸が効く場合も。過敏性腸症候群にも効果があるのでは、とチャレンジしていますが、小さいころから長年悩んでいる方だと根が張ったような症状だったりして、生活習慣からの改善が必要なことも多いですね。鍼灸だけの力ではなく、それをきっかけに生活習慣を見直していただいて、さらに漢方も使ってみる。そういったトータルの目線での診察を心がけています。
治療では、問診にも力を入れています。初めは僕自身の聞きたいことを全部詰め込んでいた感じでしたが、徐々に患者さんには本当に話したいことがあることに気付いて。今は、それをどこまで聞き出せるか、を自分の課題にしています。やっぱり本当のことを言ってくださらない方もいらっしゃるので、そこを話してくださるように寄り添うこと。1回で勝負しようというのは無理だと思いますから、何回か通ってくださるなかで打ち解けていただけるように。そのためには信頼していただくことが大事だと思っています。今、来ていただいているのは高齢の方を中心に、過敏性腸症候群などは若い方、中高生から50代くらいまで幅広い年代の方です。
最近は気象疾患に対しての鍼灸の効果、といったところにも興味を持っています。徐々に人間の体は変わってきているように思いますし、注目の疾患ですから、鍼灸の業界全体で、症例数を重ねてデータを集めていくことも重要なことだと思っています。気圧の変化などで頭痛やめまいなどの不調が出たり、持病がひどくなったり。鍼灸が効果的な方もいらっしゃいますので、一度ご相談いただけたらと思います。やっぱり色白で筋肉がない人は、そういった症状に悩んでいる方も多いんですよね。体のなかで水分を保持するのは筋肉なので、筋肉があると天候が悪くても体内で水分があふれていかないんですよ。水分があふれてしまうと、内耳に影響が出て頭痛やめまいが出てしまう。鍼灸での対応だけでなく、そういったアドバイスもできたらと思います。
漢方と鍼灸の勉強サークルを主催しているほか、薬学部生や医学部生など、漢方に興味のある人に向けて、毎年夏に講座を開いていますが、その時に講師をしています。僕のように漢方と鍼灸を両方やっている人って、珍しいんですよね。持っている知識や技術を後進に伝え、いずれはこの場所で働きながら技を身に着けて、自分の治療院を持って巣立っていく、といったような研修施設のような存在になれたらいいなという想いも持っています。縁あって治療院を開院した天王町ですから、この街に住む皆さんの健康の役に立ちたいと考えています。体の不調や痛みなど、悩んでいることがあったら気軽にご相談いただけたらうれしいです。
※上記記事は2023年7月に取材したものです。
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