ESTADIOA S&C(エスタディオア エス アンド シー) 大工 佳子 S&Cコーチ YOSHIKO DAIKU
学生時代から運動指導者としてのキャリアをスタート。フィットネスクラブ、企業やチームへの出張指導、市民大学講師、自衛隊へのトレーニング指導など経て2014年に独立。クロスフィットでアジア大会出場。自身が経営するジムは2021年に綱島に移転。
学生時代から運動指導者としてのキャリアをスタート。フィットネスクラブ、企業やチームへの出張指導、市民大学講師、自衛隊へのトレーニング指導など経て2014年に独立。クロスフィットでアジア大会出場。自身が経営するジムは2021年に綱島に移転。
小学生の頃から健康オタクみたいなところがあって(笑)、水の研究をしたりしていました。高校生の時には「みんなでヨガやろう!」と教壇に立って率先してやっていましたね。今でこそお洒落な5本指ソックスとかあるけれど、昭和の時代にセーラー服に下駄を履いて通学したこともありました(笑)。こういうのを履いてみたら足の動きはどうなるだろう、と体の動かし方に興味があって自分で色々実験してみたかったんです。ただ、私の子どもの頃は「トレーナー」という言葉はまだ一般的ではなかったですし、職業の存在も知りませんでした。
トレーナーとして生計を立てようと思ったきっかけは、大学時代に新聞社の経済部でアルバイトをした時にお世話になった方の一言でした。「一番大事だと思うことはなんですか?」と聞いたら「筋肉!」と即答で返ってきたんです(笑)。私も、ずっと体に興味があり、健康はすべての資本だと思っていたので、その一言に「やっぱりこれでやっていこう」と自分の中で確信して。そこから勉強を続けて、色々な資格を取得し今に至ります。中でも「ストレングス&コンディショニング」に恋に落ちるかのように夢中になっていきました。S &C(ストレングス&コンディショニング)コーチは、主にアスリートを対象として、筋力やパワー向上、そして怪我予防を目的としたトレーニングを指導する専門的な仕事ですが、アスリートに限らず、どなたでも快適な日常生活を送るために、筋力や柔軟性などその方に応じ総合的に調整するサポートもします。私自身、ボディメイクやダイエットというよりも、お一人おひとりのパフォーマンスアップに興味があるんですね。例えば一般の人でも、日常で膝の痛みが良くなって動きやすくなるということもパフォーマンスアップになります。
日本では「トレーナー」とひと括りにされますが、実は様々な種類があり、本来専門性の高い知識が求められる仕事です。だけど日本ではトレーニングに関する正しい知識があまり広がっていないのが実情ですね。一般的によく知られているスポーツ業界でも「ひたすら繰り返せば良い」「がむしゃらにやれ」というような、科学的根拠のない昔ながらの練習がいまだに続けられていることが結構あります。自分に合っていないトレーニングを長期間繰り返してきたことで、日常生活に支障が出たり、怪我で選手生命が絶たれてしまったということもよく聞きますね。「ひとつのことを教えるにも、13通りの伝え方ができるようにしなさい」と教わったのですが、例えば数字が頭に入りやすい人、図解が好きな人、感覚的に伝えると分かりやすい人など、その人の資質や年齢などによって伝え方の工夫は必要だし、何事も一辺倒のやり方では通用しません。私自身の学びをやめては教える資格はないと、常にインプットしながらスポーツ業界の底上げに貢献したいという想いで活動しています。
うちが一般的なジムと違うのは、アスリートや学生のお客様が多く、10代、20代の方が多いところです。若いうちから始めると、すべてのスポーツの土台に通じるのでとても良いと思いますね。うちに通って1年くらいのJユースに所属している学生さんから、チームメイトはもちろん、対戦相手の監督にまで体の使い方を褒められたという話を聞いて嬉しかったです。周囲から「何かやっているの?」とよく聞かれるらしいのですが、ライバルには内緒にしたくてあまり知られたくないようで(笑)。これがうちのネックで、こっそり通いたいとアスリートはあまり紹介してもらえないんです(笑)。
通われているお客様からは「こんなにいいのにあまり知られてない」とよく言われるのですが(笑)。一般の方はお友達、ご家族など口コミでご紹介してくださいますね。メンタルを病まれていた方がここに通うようになって、お薬を手放せたというご報告も嬉しかったです。私が「世界で通用する身体能力を最短で獲得するためのウェイトトレーニングを提供するストレングス&コンディショニング専門ジム」と打ち出しているからか、一般の方には「私にはちょっと・・・」と思われがちなのですが、日常のどんなことでもご相談いただければと思います。パーソナルレッスンはマンツーマンなので、アスリートから、怪我して何もできないと悩まれている方、運動が苦手な方まで、その方が今どんな状態であったとしても、その時々でできることがあるのでお気軽にご体験くださいね。
※上記記事は2024年4月に取材したものです。
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