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秋にも注意が必要な犬や猫に寄生するノミ・マダニについて

夏の終わりに生まれたノミやマダニは、秋や冬にかけて活発に活動します。
特にノミは約30〜40㎝と自分の体の約200倍もの高さにまで跳ぶことができ、昆虫No.1のジャンプ力と言われています。そしてそのジャンプ力で、獲物に寄生します。マダニの多くは高く跳べませんが、草の葉の上で獲物を待ち、瞬時に脚を掛けて寄生します。
外出先でノミやマダニが衣服に跳びついて、飼い主様が知らずに自宅へ持ち込んでしまうこともあります。
室内で生活している犬や猫でも、場所や季節を問わず年間を通じて注意が必要です。
今回は、愛犬、愛猫をノミ・マダニから守るための対策について説明します。

■ノミ・マダニ予防の重要性
ノミやマダニは犬や猫だけでなく、ヒトにも感染症を広げる可能性があります。
愛犬や愛猫をノミやマダニから守ることが、飼い主様ご自身や大切なご家族を守ることになります。

■ノミ・マダニによる症状や疾患
ノミやマダニは、動物の皮膚に寄生し、吸血することによって生きています。これらの外部寄生虫に寄生されると、吸血による貧血、吸血部位の炎症、かゆみなどの症状が起こることがあります。

ノミの寄生からは「ノミアレルギー性皮膚炎」を発症したり、ノミが媒介して「瓜実条虫症(うりざねじょうちゅうしょう)」や「猫ひっかき病」などを発症したりする場合があります。
一方、マダニの媒介により、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」や「日本紅斑熱」、「ダニ媒介性脳炎」を発症する場合があり、これらは人獣共通感染症のため、より注意が必要です。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、診療中に獣医師が感染し一時重症化した例もあります。ヒトの致死率は10~30%程度、治療法は対症療法しかないため、何よりもマダニに刺されないことが予防になります。

■ノミ・マダニの予防方法
まず、お散歩から帰ったあと、必ずブラッシングしてください。またお散歩に行かない場合でも、1日1回はブラッシングをして、外部寄生虫がついていないか確認して下さい。
よく使用されているのが、ペットの背中に滴下するスポットオン剤と食べるタイプの経口薬です。3ヶ月に1回の投薬頻度のスポット剤もありますが、一般的な駆虫薬の投薬頻度は1ヶ月に1回となります。
製品により投薬間隔やシャンプーの前後の使用時期、卵の孵化阻害等の効能が違うので、よく確認してから使用することをおすすめします。
ノミの卵は室温13℃で孵化するため、犬や猫に寄生したノミを駆除するだけでは不十分な場合があります。犬や猫の生活環境を変えてノミの卵や幼虫を排除し、ノミが繁殖できないようにする必要があります。

【まとめ】
ノミとダニは、犬や猫だけでなく飼い主様に影響を及ぼす危険な外部寄生虫です。愛犬、愛猫を感染症から守るだけでなく、ヒトへの感染を広げないようにするためにも、ノミ・マダニの予防は大切です。

暑さが落ち着いてくると、愛犬や愛猫を連れて外出することも多くなると思います。秋や冬にも駆虫薬の投与を行うことをおすすめします。

ノミやマダニ予防に関する疑問や相談があれば、当院までお気軽にお問い合わせください。


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