鈴木 元晴 理事長(介護老人保健施設 スカイ)のインタビュー

介護老人保健施設 スカイ 鈴木 元晴 理事長

介護老人保健施設 スカイ 鈴木 元晴 理事長 MOTOHARU SUZUKI

埼玉医科大学を卒業後、産婦人科の医師として経験を積む。周産期医療や生殖医療に幅広く携わった後『診療所スカイ』の一員となり、2017年に院長に就任。その後2019年に『介護老人保健施設スカイ』の理事長に就任。(最寄り駅:相鉄線「和田町駅」・横浜市営地下鉄ブルーライン「三ツ沢上町駅」)

SKYに込められた理念を胸に精一杯のサポートを

『介護保険施設スカイ』は1999年に私の父が開設し、地域に根ざして20年以上になります。父は金沢文庫のほうで診療所を開いたのですが、ご縁があってこの地に移り、1997年に『診療所スカイ』を開設。その2年後にこちらの介護保険施設を立ち上げたという流れです。私は産婦人科医として大学病院などで経験を積んだ後、2017年に診療所の院長となり、2019年からはこちらの理事長も務めるようになりました。
『介護保険施設スカイ』には、SKY(スカイ)の3つの文字になぞらえた理念があります。Sは「Slow」、ゆっくりと焦らずに利用者様の状況に合わせて少しずつステップアップしていきましょうという意味。Kは英語で“親切”などを意味する「Kind」で、利用者様の将来を見据えて、親身になって思いやりのある介護を提供しますという私たちの姿勢をあらわしています。そして最後のYは「Yourself」、利用者様に向けて“あなた自身のペースを大切にしてください”という想いが込められています。この施設と理念を引き継いだ私自身も常に利用者様やご家族に寄り添う気持ちを忘れずに、精一杯のサポートをさせていただきたいと考えています。

リハビリと介護サービスによって“できること”を増やしていく

『介護保険施設スカイ』は医療法人社団 伊純会の一員であり、グループ内には『診療所スカイ』と『認知症対応型共同生活介護グループホーム シエル西横浜』があります。介護老人保健施設・診療所・グループホームという3つを柱に、グループ全体で高齢者医療・看護・介護・リハビリテーション(以下、リハビリ)といった幅広いサービスをご提供しています。そうした枠組みの中で、主にリハビリと介護の分野を担っているのがこちらの施設です。と言いましても、医療や介護にあまり詳しくない一般の方では、介護保険施設の役割を正しくご理解いただけていないことがあるかもしれません。
私たちのような介護保険施設はいわゆる“終の棲家”なのではなく、次のステップに進むために一定期間お過ごしいただくための場所です。この施設でリハビリに取り組み、ご自分でできることを少しずつ増やしていくことで、ご自宅でも不自由なく暮らせるようになったり、有料老人ホームへの入所が認められたり……。利用者様やご家族が希望される“理想の形”に近づくように、お手伝いさせていただくのが私たちの仕事です。介護にまつわることで疑問や不安があるようでしたら、お気軽にご相談いただければと思います。

デイケア・ショートステイ・本入所、3つの利用方法を用意

私たちの施設をご利用いただく方法としては、大きく3つのパターンがあります。一つはデイケア(通所型のリハビリ)で、午前中にこちらにいらしてリハビリなどを行った後、夕方にはご自宅にお帰りになるという流れになります。二つ目は、入所期間が2~3日から1か月ほどのショートステイ(短期間の入所)。こちらはご家庭の事情に合わせてご利用いただけるため、いわゆる“リピーター”のように何度もご利用になる方が少なくありません。たとえば、ご家族が何らかの理由で留守にしなければならなかったり、毎日の介護で疲れがたまっていたり、気分転換に旅行にお出かけになるときなども利用可能です。三つ目は本入所という形になりますが、こちらはあくまでもリハビリ施設という位置付けのため、入所期間は最長で3か月が目安です。
この建物には合計142床のベッドがあり、2階より上が入所フロアスペースになっています。1階には中庭を囲むようにして光が差し込むリハビリ室があり、一日のうち数十分はここでリハビリに取り組み、そのほかの時間はスタッフが考えたレクリエーションに参加したり、食事や入浴をしたりして過ごしていただいています。デイケアでお越しになる利用者様の中には100歳を超えた方もいらして、「以前は車いす生活だったのにここで歩けるようになった」とうれしい言葉をいただくことも少なくありません(笑)。

全スタッフが一丸となり、利用者様を支えていく

介護保険施設としての機能に加えて、グループ内の診療所やグループホームと連携できる点も私たちの強みです。それでもやはり、何よりも自慢できるのは利用者様のために親身になって働くスタッフたちだといえるでしょう。スタッフ一人ひとりが「SKY」の理念を胸に行動してくれていて、リハビリの効果がいっそう高まるようにとレクリエーショにもさまざま工夫をして、利用者様の機能維持・向上を目指して取り組んでくれています。時に家族のように寄り添ったり、友だちのように会話を楽しんだり、細やかな声かけや行き届いた目配りに接するたびに頭が下がる思いがします。
コロナ禍以降なかなか実施に至らないものの、以前は敬老の日のイベントとしてスタッフがピアノを演奏したり、夏祭りには建物の1階に出店がずらりと並んだりして……利用者様だけでなくご家族や地域の方々も集まって楽しく交流していたものです。私も節分では鬼の役を引き受けて、豆代わりのボールをぶつけられました(笑)。いずれはこうした催しも復活させたいですし、通所型だけでなく訪問型のリハビリもご提供できたらと考えています。

地域の皆様へメッセージ

『介護保険施設スカイ』では、デイケア・ショートステイ・本入所という3つのスタイルで利用者様とご家族をサポートしています。高齢のご家族に歩行などでぎこちない様子がみられたり、食事の様子が気になったり……何かおかしいと感じることやご不安なことがありましたら、お気軽にご相談いただければと思います。この施設でリハビリに取り組み、できることを少しずつ増やしていくことによって、利用者様やご家族の暮らしがよりよいものになるようお手伝いさせていただきます。

 

※上記記事は2022年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

介護老人保健施設 スカイ 鈴木 元晴 理事長

介護老人保健施設 スカイ鈴木 元晴 理事長 MOTOHARU SUZUKI

介護老人保健施設 スカイ 鈴木 元晴 理事長 MOTOHARU SUZUKI

  • 出身地: 神奈川県
  • 趣味: バイク、筋トレ、スキー
  • 好きな本: 日経ヘルスケア
  • 好きな音楽: 邦楽、ジャズ、SOIL & "PIMP" SESSIONS
  • 好きな映画: ジブリ映画
  • 好きな言葉や座右の銘: 『反省はしても後悔はするな』
  • 好きな場所: 石川県輪島市

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