清水 直 院長（和田町歯科医院)のインタビュー

医療関係者が多い環境から歯科医の道に

父親を始め、親戚にも医療関係者が多かったので、自然と歯科医の道を目指すことになりました。大学卒業後に、和田町歯科医院に就職。当時の院長先生が地元に帰るということで、そのまま僕が開業する形になりました。それが1986年なので、もう35年以上。長く通っていただいている方も多いですね。

息子と2人体制での治療に

診療科目としては一般歯科。治療を進めるなかで、矯正や口腔外科的な手術が必要になった場合は、大学病院や専門医のいる歯科医院を紹介するなど、連携も取っていますので安心して来院いただければと思います。治療にあたって意識していることは、患者さんの気持ちに立つこと。要望を聞き出せるよう、お話をよく聞くように心がけています。また、2022年4月からは息子も常勤するようになり、2人体制での診療となりました。自分の治療を見られてしまうので気が抜けないなという感じです。息子も自分と同じように医療関係者ばかりのなかで育ったので、自然と歯科医を目指したようですが、自分と同じ職業を選んでくれたということは嬉しくもあり、少し気恥ずかしい気持ちもありますね。

高齢者の方も通いやすいバリアフリーの院内

入口から診療スペースまで、車いすでそのまま入れるような作りになっているのも当院の特徴です。2004年ごろに隣のビルから現在の場所に移転したのですが、それを機に入口を広く、段差もないバリアフリー構造に。隣のビルのときは3階で階段しかなかったので、高齢の方が大変だったんですよね。当院は高齢の患者さんが多いので、出来るだけ通ってもらいやすい環境を目指しています。その甲斐あってか、今ではお買い物のついでにフラッと立ち寄ってくださる方もいらっしゃいます。予約の間にうまく時間を作らなければいけないときもあり、大変な面もありますが、気軽に来ていただけることは嬉しい限りです。

早めにむし歯を見つけるために

この地で長く歯科医をやっていますが、最近は皆さん、お口に関する知識が付いてきたのかなと感じることも多くなりました。昔に比べると検診にいらっしゃる方も増えました。むし歯になってしまったのは仕方のないことですが、定期的な検診やメンテナンスで早めにむし歯を見つけることができれば、大ごとにならないですから。むし歯が進行してしまうと、麻酔をしたり痛い治療をしたりする必要が出てきてしまうけど、早めに治療すれば痛い思いをしなくても済む。ついつい足が遠のいてしまう歯医者ですけど、そのあたりを分かっていただけたらなと思います。

歯が健康な方こそ定期的なチェックを

予約制ですが、急患の方はいつでも受け付けていますので、困ったことがあったら気軽にいらしてください。今、歯が痛くないという方もぜひ。ご自分の歯の状態をチェックするのは大切なことです。若いとき、歯に困っていなかったという人の方が高齢になったとき、お口のなかが大変なことになったりするんですよ。歯に困っていないから歯医者さんに行かない。だから、歯石が付いていたり、歯周病が進んでいたりしても分からないんですよね。気付いたら歯がぐらぐらしていて大変だと。そのときには、もう歯を何本か抜かなくちゃいけないという状態だったりするので、そうならないためにも定期的なメンテナンスやチェックに来ていただけたらと思います。今後も地域に根付いた形で、皆さんのかかりつけ医で在りたいです。

※上記記事は2022年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。