鈴木 清和 院長＆鈴木 琢磨 先生（ベルデンタルクリニック)のインタビュー

院長が生まれ育った星川に開院

【鈴木 清和 院長】

もともとうちは歯医者の家系ではなかったんです。父は普通のサラリーマンでしたし。そんななか、なんとなく自分は手先が器用だったこともありますが、周りが目指す職種とは全然違う部分に惹かれて、歯科医の道を目指すようになりました。根の治療を専門とする保存治療を専門に研鑽を積み、一度は埼玉で開業。そこで9年ほど経ったときに、父から戻って来いと言われ、自分が生まれ育った横浜に開院することになりました。

23年からは歯科医になった息子が一緒に働くようになりましたが、やっぱりうれしかったですね。あとを継いでくれる人がいなかったら、そろそろ引退かなと思うような年齢に来ていますから。あとは、今の時代はITが全て。時代にあわせた新たなことには息子が全て対応してくれていて、本当に助かっています。

【鈴木 琢磨 先生】

父が歯科医で開業していたこともあり、小さいときから歯科医が身近な職業だったことが歯科医を目指すようになったきっかけでした。兄弟の中で、歯科医を目指したのが自分だけだったこともあり、いずれクリニックを継がなければという思いもありました。いろいろと経験を積み、23年からは当院で父と一緒に診療を行っていますが、うまくいくところもあれば、ぶつかってしまうこともあります。日々すり合わせながら、いい方向に進めていけたらいいなと思っています。

入れ歯と歯周病をメインに高齢者に優しい治療を

【鈴木 清和 院長】

長年この場所で診療を続けていますので、患者さんも高齢の方が多くなってきています。ですので、高齢者に優しい治療。そして、高齢者の皆さんは入れ歯で悩んでいる方が多いので、入れ歯に特化したよく噛める治療を目指しています。保険治療のほか、当院では入れ歯を作る際に治療用義歯もおすすめしています。通常は1回の型取りで入れ歯を作りますが、その前段階として治療用の義歯、要するに仮の歯みたいなものを作るんですね。それをしばらく入れてもらってトレーニングして、何でも食べられるようになったところで実際の入れ歯を作ります。自分に合った入れ歯が出来上がるので、人生が変わったという方もいますね。家族と一緒にご飯を食べられるようになったとか、口紅がしっかりと塗れるようになったとか。予算と時間はかかりますが、そのあとの生活が楽になると思いますので、長年諦めていた方にはぜひお試しいただきたいです。

【鈴木 琢磨 先生】

当院に戻る前は大学に残り歯周病をメインに研鑽を積んできましたので、歯周病については精通しているのではないかと思います。歯周病の方に悩まれている方も多いですし、病態によって軽度から重度までさまざまな症状がありますが、何か違和感を覚えたときにはぜひご相談いただきたいですね。例えば口のなかがネバネバする、という軽度の症状でも構いません。ささいなお口のトラブルでもお力になれることがあるかと思いますので、お気軽にご来院いただきたいです。

しっかりとした説明と話をよく聞くこと

【鈴木 清和 院長】

患者さんと向き合うときに大切にしているのは、やっぱりお話をよく聞くこと。間違った方向にいく場合もありますし、自分の考えだけで進めていくのは患者さんのためにならないことが多いですから。耳を傾けることが一番大事ですよね。メリットやデメリットをきちんと説明して、納得いく形で治療を進めていただけるよう心がけています。長く通っていらっしゃる方は、私と相性がいいと思ってきてくださっているようにも思いますね。治療だけでなく、そういった気持ちで信頼関係ができていくのではないかなと感じています。

【鈴木 琢磨 先生】

なるべく痛みのない治療はもちろんですが、患者さんが治療中に不安にならないような治療を意識しています。歯の治療はお口のなかで何をやっているんだろう、と不安になる方も多いので、「今はこういう治療をやっています」ということを伝えるためにも、頻繁に声をかけるようにしています。研修医時代に、指導してくださった先生にアドバイスいただいたことがきっかけになっていますね。治療中もなるべく状況をお伝えするとともに、治療の進め方については院長と同じようにしっかりと説明して、患者さんのお話をよく聞くように心がけています。

いずれは院長を交代してサポートを

【鈴木 清和 院長】

将来的には、息子に全て任せようかなとは思っています。息子が院長になったときに、陰で支えられたらいいなと。年齢を重ねた分、知識と経験はありますから。「この治療のときはこうしたらいいよ」ということをアドバイスしていきたいですね。ただ、周りを見ているとやっぱり親子でクリニックを運営していく、というのは難しいことが多いのかなと思うこともありますから。あまりうるさくならないように、困ったときには支えられるような体制を整えていきたいなと思っています。

【鈴木 琢磨 先生】

いきなり全部を引き継ぐ、ということはやはり難しいと思いますので、徐々に任せてもらえるように準備していきたいと考えています。院長が話してくださったように、サポートしてくれる存在がいる、というのはやはり心強いです。将来的には、デジタル化を進めたい思いもありますが、当院は高齢の患者さんも多いので、そういった方々でも対応できるようなところから始めていきたいですね。やはりニーズがないと無用の長物になってしまいますから。今後も、どんな年齢の方にも通っていただきやすい優しい歯科医院を目指していきたいです。

今後も地域医療に貢献できる歯科医院を目指して

【鈴木 清和 院長】

高齢の方からお子さんまで、幅広い方に来院いただいていますが、長年通っていらっしゃる方のなかには数カ月に一度、定期健診にいらしてくださる方も多いですね。ある程度、安心感を持っていただいているのかなと思うと非常にありがたい気持ちもあります。新たに引っ越してきたファミリーの方も増えているのかなと思いますので、歯医者さんを探していらっしゃる方がいましたら、ぜひ一度ご相談ください。今後も地域に根差した歯科診療で在りたいと思っています。

【鈴木 琢磨 先生】

院長が開院してから30年以上、地域医療に貢献してきた当院ですが、自分が加わったことでさらに質の高い治療を提供できたら、と思っています。この先、10年、20年とこの場所で歯科診療を続け、さらに地域に貢献していきたいです。長年培った信頼と安心を今後も持ち続けていただけるよう精進していきます。

※上記記事は2023年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。