𫝆井 信三 校長（レンタルスペースミコノスヨコハマ)のインタビュー

人と人をつなぐプラットフォームを目指して

長らく貿易の仕事に従事してきました。スリランカ、タイ、ウガンダ、ナイジェリア、タンザニア……etc。様々な国で、車や建設機械を輸出してきたのです。現在はETCの割引事業がメインですが、ここはその事務所だったんですね。リノベーションをかけ、『ミコノス横浜』を開設したのが2018年のこと。この元気のない時代に、みんなが集まって楽しめ、フリーランスや個人事業主の方々が活用できる自由な空間を提供したいと考えたのです。

未来を担う子ども達に向けて

『ミコノス横浜』は未来を担う子ども達や、夢を持って生きている方々のコミュニティーの場として、そろばん教室をはじめとしたワークショップやセミナー等、レンタルスペースを提供しています。
そろばん塾は、フラッシュ暗算で日本で1位をとった経験のある方を講師に招いています。始めて2年。周知が難しい時期もありましたが、今では多くの生徒さんに通っていただいています。入ったばかりの時はそろばんのイロハも知らなかった子が、半年も経つと手で暗算をやるようになります。成長過程を見ている身としても、本当にうれしい限りですね。これからの時代、語学力と計算力が鍵となってくるでしょう。その成長に少しでも貢献できればと思っています。

こちらにはボードゲームも用意してあります。これも、計算力、それから発想力が自然と身についていきます。デジタルのゲームもいいですけど、それ一辺倒では世界が狭くなってしまいかねません。違う楽しみであり、多くのことを経験することが、将来の子ども達の糧になってくれればうれしいですね。

今の時代だからこそ必要な自然を体験

流しそうめんや焼き芋、昆虫採集や野菜の収穫、BBQ体験と、『ミコノス横浜』では様々な自然体験ができます。長年懇意にさせていただいている方のご好意で場所を提供していただいているものです。子ども達は焼き芋を焼いたり、斧を持って竹馬を作ったり。大人達は子ども達が収穫した野菜を天ぷらにしたりと、1日中飽きることがありません。14歳になる娘は、ここで初めて野菜が畑から採れるということを知りました。その体験は、自然への感謝につながっていきます。危ないからといって焚き火の近くに行かせない風潮のようなものがありますが、しっかり見守る気持ちと、何かあれば責任を取る覚悟を大人が持つべきでしょう。火の怖さ、そして優しさ。野菜を作る人への感謝の気持ち。様々なことをこのフィールドで学ぶことができます。
新型コロナの影響でここ数年は自粛を余儀なくされていましたが、情勢が落ち着けば年末の餅つき大会から様々なイベントを開催していく予定です。

女性会、誕生日会でのご利用も歓迎

レンタルスペースではセミナーのほか、パーティーや女子会で多くの方にご利用いただいています。カウンターキッチンがありますので、各自、食材を持ち寄って調理されることもありますし、軽食をデリバリーするなど、様々な形で楽しまれています。駅前で3、40人集まれる場所となると限られますし、費用も低く設定してありますので、気軽にご利用いただけると思います。
船内をイメージしたデザインも女性の方に好まれるところでしょう。夜はランドマークが見えますし、夏は花火もご覧になれます。隠れ家的な自由な空間で、思い思いに楽しい時間を過ごしていただければ幸いです。

地域のみなさんへメッセージ

誰しも可能性を持っています。私は子ども達の「もし」を大事にしたいのです。子ども達が呟く「もしこうなったら」を否定していては何も生まれません。褒めて伸ばすことが大切で、その可能性は無限に広がっていきます。子ども達の明るい未来への架け橋となれるよう、微力ながらお手伝いをさせていただきます。何かやってみたいことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

※上記記事は2022年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。